餓
餓
名詞
標準
文例 · 用例
「我は思ふ」「我はや餓ぬ」など連語においても、これと同種の現象がある。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
しがない日傭人の兵隊たちは、戦争よりも飢餓を恐れて、獣のように悲しんでいた。
— 萩原朔太郎 『日清戦争異聞(原田重吉の夢)』 青空文庫
おそらく青年時代の情慾は、戦場にある兵士らのそれと同じく、正に仏説の餓鬼地獄に類するだろう。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
へんに紙屑がぺらぺらしてかなしい日光の射してるところへ餓鬼共のヒネびた聲がするではないか。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
彼等の名は、餓鬼、天人、妖精等と呼ばれ、我等の身邊に近く住んで、宇宙の至る所に瀰漫してゐる。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
でも餓鬼大将の悪戯小僧は、必ず僕を見付け出して、皆と一緒に苛めるのだつた。
— 萩原朔太郎 『僕の孤独癖について』 青空文庫
どこかの長屋で餓鬼が泣いてゐる。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
わがこの園内に來れることは彼等の動物を見るに非ずわれは心の檻に閉ぢられたる飢餓の苦しみを忍び怒れり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫