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綺羅

きら
名詞頻度ランク #17211 · 青空 157
1
標準
fine clothes
文例 · 用例
良久しうありて奧さま大方醉も覺めぬれば、萬におのが亂るゝ怪しき心を我れと叱りて、歸れば盃盤狼藉の有さま、人々が迎ひの車門前に綺羅星とならびて、何某樣お立ちの聲にぎはしく、散會の後は時雨に成りぬ。
樋口一葉 われから 青空文庫
その他、私は貴女が男装して男の前でズボンを脱いでみせる芸当と、フォルベルゼエルの寄席の衣裳の綺羅を棄てた手踊と。
吉行エイスケ 孟買挿話 青空文庫
奥の三面鏡にはたえまなく綺羅を着かざったブルジョワ婦人が、三面鏡があたえる美化された三つの姿態に惚れ惚れと見ほれてしまった。
吉行エイスケ 女百貨店 青空文庫
女性の尻ばかり見て暮す男にとっても、売笑婦の心理的な綺羅によって飾られた脣から、下腹部にかけてのガリッシュな紅色の部分については特殊な魅惑を感じる。
吉行エイスケ 戦争のファンタジイ 青空文庫
釣も釣でおもしろいが、自分はその平野の中の緩い流れの附近の、平凡といえば平凡だが、何ら特異のことのない和易安閑たる景色を好もしく感じて、そうして自然に抱かれて幾時間を過すのを、東京のがやがやした綺羅びやかな境界に神経を消耗させながら享受する歓楽などよりも遥に嬉しいことと思っていた。
幸田露伴 蘆声 青空文庫
一体昔の大名の別邸を取払った幾分の造作が残ったのに、件の洋風の室数を建て増したもので、桃色の窓懸を半ば絞った玄関|傍の応接所から、金々として綺羅びやかな飾附の、呼鈴、巻莨入、灰皿、額縁などが洩れて見える――あたかもその前にわざと鄙めいた誂で。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
茸狩に綺羅は要らないが、山深く分入るのではない。
泉鏡花 小春の狐 青空文庫
左右前後の綺羅が頭の中へ反映して、心理学にいわゆる反照聯想を起すためかとも思いますが、全くそうでもないらしいです。
夏目漱石 虚子君へ 青空文庫
ウィキペディア

綺羅(きら)綺は綾織りの絹織物の意。羅は薄織りの絹織物の意。美しい衣服全般を指す。 上記の意味から、美しい衣服で着飾っている人を指す。衣服だけでなく、権力者や優れた人に対しても用いる。 上記のような人々が星のように多く集まっているのを形容して、「綺羅、星のごとく居並ぶ」と言う。「綺羅星のごとく」と綺羅と星をつなげて言うのは誤用であるが、現在では「綺羅星」と独立した単語として用いられる例も多数見られる。 木戸やすひろ・広谷順子夫妻をメンバーとする日本のコーラスユニット。本項で詳述。

出典: 綺羅 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0