人畜
じんちく
名詞
標準
men and animals
文例 · 用例
地震によって惹起される津波もまたしばしば、おそらく人間の一代に一つか二つぐらいずつは、大八州国のどこかの浦べを襲って少なからざる人畜家財を蕩尽したようである。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
先刻通ったあの金性水の所には、昔時四斗|樽程の大蛇が棲んでおって、麓の村へ出てはしばしば人畜を害したので、須藤権守という豪傑が退治したという口碑が伝わっている。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
我が自由のためには、世の人畜の生命など、ものの数ともするものでない。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
アレヨアレヨといううちに西北の烈風に煽られて、見る間に数十町歩を烏有に帰したので、都の消防が残らず駈けつけるなぞ、一時は大変な騒ぎであったが、幸いに人畜に被害も無く、夜明け方に鎮火した。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
手に兇器をもつて人畜の内臟を電裂せんとする兇賊がある。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
こはれた幌馬車が列をつくつてむやみやたらに圓錐形の混雜がやつてくるではないか家臺は家臺の上に積み重なつてなんといふ人畜のきたなく混雜する往來だらう。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
どこにも人畜のすがたは見えずへんにかなしげなる水車が泣いてゐるやうす。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
僕は大工の弟子となり大きな晴れた空に向つて人畜の怒れるやうな屋根を造らう。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
作例 · 標準
災害が発生し、人畜に甚大な被害が出た。
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その疫病は人畜に感染し、社会に大きな混乱をもたらした。
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彼は人畜への愛情深く、常に共存の道を模索していた。
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