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御料人

ごりょうにん
名詞
1
標準
文例 · 用例
この他槍奉行、旗奉行、御蔵奉行、御料人様衆、御小姓衆、御しょう堂様衆、御|同朋衆、御使者番、御右筆衆、御伽衆、御茶堂衆に至るまで、その数およそ五百人、座を圧して居流れていた。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
いったい資子はなにをしているのかと、三層上の部屋へ踏みあがって行くと、寝た間も気を昂らしている癇走った御料人が、蒼白んだ小鼻のわきに寝脂を浮かせ、前後不覚に御寝なっている。
久生十蘭 うすゆき抄 青空文庫
私はそれから二年ほど立って、ある日彼からの手紙の端に祖母が亡くなったと云う知らせを読んだ時、いずれ近いうちに、あの「御料人様」と云う言葉にふさわしい上方風な嫁でも迎えて、彼もいよいよ島の内の旦那衆になり切ることだろうと、想像していた次第であった。
谷崎潤一郎 吉野葛 青空文庫
しかし婆さんのおぼろげな記憶によると、妹が津村家へ縁づいてから、彼女の母は一度か二度、大阪へ会いに行ったことがあるらしく、今では大家の御料人様に出世した結構ずくめの娘の身の上を驚異をもって語っていた折があった。
谷崎潤一郎 吉野葛 青空文庫
不縁におなりなされました前のおくがたは、ものゝ半年と御一緒におくらしはなかったそうで、そのおかたのことは存じませぬが、お市|御料人はまだお輿入れにならぬうちから世にも稀なる美人のきこえの高かったお方でござります。
谷崎潤一郎 盲目物語 青空文庫
さようでござります、おはつ御料人と御えんぐみをなされましたのは、それよりずっとのち、七八ねんもさきのことでござりまして、当時は姫ぎみもおちいそうござりましたから、そんなおはなしはござりませなんだ。
谷崎潤一郎 盲目物語 青空文庫
お市御料人は、かねてからもう甥の信孝の斡旋で、北ノ庄へ再嫁することに内輪はきまっていたが、先夫浅井長政とのあいだに生していた三人の子もあるので、身がらはなお織田家のうちにおいていた。
第八分冊 新書太閤記 青空文庫
その結果、曠れて輿入をとにわかに、お市御料人の北ノ庄入りの盛儀が運ばれ出していたのである。
第八分冊 新書太閤記 青空文庫