乱伐
らんばつ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
reckless deforestation
文例 · 用例
竹藪は乱伐の為めに大分荒廃して居るが、それでも庭からそこらを陰鬱にして居る。
— 長塚節 『太十と其犬』 青空文庫
山林乱伐を敢えてして福を惜しまなかった結果は、禿山や渇水をいたる処に造り出して、土地の気候を悪くし天候を不調にし、いったん豪雨が有れば山は潰え、水は溢れて、不測の害を世間に贈るに至るのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
それというのは、今から五十余年もの昔は、水源地方の原生林が乱伐されないこと、水力電気の堰堤が流れを遮らぬこと、現在と比べて白根火山から流れてくる毒水が希薄であったために、天然のままに保存された水流を慕って、いろいろの魚が、遠い遠い銚子の海口の方から遡ってきたのであろうと思う。
— 佐藤垢石 『利根川の鮎』 青空文庫
わたくしは近年市街と化した多摩川沿岸、また荒川沿岸の光景から推察して、江戸川東岸の郊外も、大方樹木は乱伐せられ、草は踏みにじられ、田や畠も兵器の製造場になったものとばかり思込んでいたのであるが、来て見ると、まだそれほどには荒らされていない処が残っていた。
— 永井荷風 『葛飾土産』 青空文庫
都下近郊の水田を埋め樹木を乱伐し貸家を建てて町となすに売女を公認して繁華を謀るにも及ばざるべきに、当世人がいはゆる発展策と称してよろこぶところのもの大抵この類にあらざるはなし。
— 永井荷風 『桑中喜語』 青空文庫
それより、山林乱伐の先が見えてゐる今日、そのホダ木を薪にして大切に使つた方が、悧巧と言はなければなりません。
— 岸田國士 『椎茸と雄弁』 青空文庫
北海道でも、乱伐の結果、この頃では原始林などというものは、そう簡単には見られない。
— 中谷宇吉郎 『琵琶湖の水』 青空文庫
その目的に最もよく適つてゐるものは、嘗て松を枯らす原因と認められて坊主にされた楓の木であつて、これは一回や二回の乱伐には臆する色もなく、丈夫さうな枝を縦横に延べてそれに細かい葉を塗抹したやうにつけて居る。
— 高浜虚子 『発行所の庭木』 青空文庫
作例 · 標準
違法な乱伐が続き、その地域の熱帯雨林は急速に失われつつある。
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乱伐によって土壌が流出し、洪水が頻繁に発生するようになった。
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森林保護団体は、乱伐を食い止めるための活動に力を入れている。
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