小桶
こおけ
名詞
標準
small bucket
文例 · 用例
小桶を覗いてみると無数のぼうふらがうようよ泳いでいる。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
小桶に一ぱいのぼうふらを、たった二十五文で買ってもらって、それでも嬉しそうに、金魚屋の下男にまで、それではまた、と卑しい愛嬌を振り撤きいそいそと立ち去るその小男のうしろ姿を見送ってひとりが、「おや、あれは、利左じゃないか。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
」と空虚な笑い方をして、小桶を手にさげてすたすた歩く。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
白布にて蔽うたる一個の小桶を小脇に、柱をめぐりて、内を覗き、女童の戯るるを視つつ破顔して笑う朱の盤 かちかちかちかち。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
片附けなくても好いとは云われても、洗う物だけは洗って置かなくてはと思って、小桶に湯を取って茶碗や皿をちゃらちゃら言わせていると、そこへお玉は紙に包んだ物を持って出て来た。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
こんな事を思い続けているうちに、小桶の湯がすっかり冷えてしまったのを、お玉はつめたいとも思わずにいた。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
博士は水指の水を嗽茶碗に取つて、小桶の湯を金盥に取つて、楊枝を使つて顏を洗ふのである。
— 森鴎外 『半日』 青空文庫
札差の店からも大勢が出て来て、小桶や皿小鉢まで叩きつける。
— 岡本綺堂 『牛』 青空文庫
作例 · 標準
お風呂場で、子供が小さな小桶を使ってお湯を汲んでいた。
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縁側に置かれた小桶には、夏の夕立でたまった雨水が入っていた。
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ペンキ塗りの際、彼は小さな小桶に塗料を入れて作業を続けた。
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