石櫃
いしびつ異読 せきひつ
名詞
標準
box-shaped funerary urn made of stone
文例 · 用例
ちょうどここにある宮の石櫃、これへ入れかえて、沈めておけば安心なものではないか」「は、なるほど」と、忍剣も、伊那丸の機智にかんじた。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
ふたりはすぐ祠にあった石櫃へ、宝物をいれかえ一|滴の水もしみこまぬようにして、岸にあった丸木のくりぬき舟にそれをのせて、忍剣がひとりで、棹をあやつりながら湖の中央へと舟をすすめていった。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
その一しゅん、舟も忍剣も石櫃も、たちまち湖水の波にそのすがたを没してしまった。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
小さなくりぬき舟であったため、矢をかわしたはずみに、くつがえってしまったので、石櫃はかんぜんに湖心のそこへ沈めたけれど、伊那丸の身を何者かにうばわれては、あの宝物も、永劫にこの湖から世にだす時節もなくなるわけだ。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
なんでも石櫃とやらにはいっている、武田さまのお家の宝だともうすことでござります」「む、よう訴えてきた。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
おっしゃるとおり、御旗楯無の宝物は、石櫃におさめて、この湖のそこに沈めてあるにそういありませぬ」「まったくそれにちがいないか!
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
まもなく梅雪入道の床几の前へ運ばれてきたものは、真青に水苔さびたその石櫃。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
「むウ、ではなにか、武田伊那丸のやつらが、穴山梅雪を討ちとり、また湖水の底から宝物の石櫃を取りだしたというのか。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
作例 · 標準
遺跡から発見された古墳からは、精巧な装飾が施された石櫃が複数見つかった。
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博物館の特別展では、古代の葬送文化を物語る石櫃が展示されている。
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この時代の石櫃は、その形状から初期の王族の墓に用いられた可能性が示唆されている。
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文献によれば、この石櫃は故人の遺骨を納めるための器として使用されていたという。
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