投地
とうち
名詞
標準
文例 · 用例
「後光がさして観音様に見えた」とか、「思わず五体投地礼を繰り返しそうになった」とか、いろんなところで言いふらしてきましたから、きっと「またか」と嫌がられるでしょう。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
知識は至らずとも、信仰は至るものでございます――起信論の終りに念仏を説かれた古徳の到れり尽せる御親切のほどを思うと、投地礼拝して感泣するよりほかはございません。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
仏教でよくいう五体投地の形をしているのだ。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
何とは知らず、骨までゾッとしたものに襲われて、この少年の挙動をさまたげてはならない――という気になって、粛然として息を呑んでいると、五体投地の少年の前面に、つまり、親柱の麓のところに、異様にかがやくものの存在を認めました。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫