小百姓
こびゃくしょう
名詞
標準
peasant
文例 · 用例
取分け奥州の小百姓はそれが酷い、襤褸を着て糅飯を食つて、子供ばかり産んで居る。
— 佐左木俊郎 『文学に現れたる東北地方の地方色』 青空文庫
鶏を入れた笑談を少し述べると、熊野でよく聞くは、小百姓が耕作終って帰りがけに、烏がアホウクワと鳴くを聞いて、鍬を忘れたと気付き、取り帰ってさすがは烏だ、内の鶏なんざあ何の役にも立たぬと誹ると、鶏憤ってトテコーカアと鳴いたという。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
わしたち小百姓には、救いの神様でござります。
— 菊池寛 『義民甚兵衛』 青空文庫
駒平がさうしたのはほかの理由からであるが、小百姓で、水田を一段か二段しか作つてゐないやうな家は、苗代をわざわざ立てるほどではないので、大抵人の家に苗を立てて貰ふことにしてゐる。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
が、これはまだ完全ではなく、穗に麥粒が多く殘るし、かなりの人手を要するし、その上、一俵につき二十錢近い借賃を拂はなければならぬので、小百姓の多いこの村では、まだ殆ど用ひられてはゐなかつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
そして金子を懐中に、いそいそと小百姓を訪ねて往つた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
土地もない小百姓だったので、現金も案外持ってはいなかったし、与平にとっては、自分の貯えの中から、お産の金を出すと云う事は、隆吉に顔むけならない気持ちで、自分の自転車は盗まれた事にすればよいと思っていたのだ。
— 林芙美子 『河沙魚』 青空文庫
田舎の小百姓に五百文の銭あれば、妻子打ち寄り、山家相応の馳走を設けて一夕の愉快を尽くすべきはずなるに、ただ役人の不行届きのみにより、全日本国中|無辜の小民をしてその無上の歓楽を失わしむるは実に気の毒の至りならずや。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
作例 · 標準
昔の日本では、多くの小百姓が厳しい生活を送っていた。
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小百姓は、領主のために年貢を納める義務があった。
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彼は貧しい小百姓の出だが、努力して成功を収めた。
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