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一尺

いっしゃく
名詞
1
標準
approx. 30 cm
文例 · 用例
そのまちには、よく似た路地が蜘蛛の巣のように四通八達していて、路地の両側の家々の、一尺に二尺くらいの小窓小窓でわかい女の顔が花やかに笑っているのであって、このまちへ一歩踏みこむと肩の重みがすっと抜け、ひとはおのれの一切の姿勢を忘却し、逃げ了せた罪人のように美しく落ちつきはらって一夜をすごす。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
一尺一尺五寸の粗末な額縁の中にはあらゆる幼時の美しい幻が畳み込まれていて、折にふれては画面に浮出る。
寺田寅彦 森の絵 青空文庫
入学証書と云ったような幅一尺五寸|長二尺ほどの紙に大きな活字で皇帝や総長の名を黒々と印刷したものを貰ったが文句はラテン語で何の事か分らない、見ていると気の遠くなるようなものであった。
寺田寅彦 ベルリン大学(1909-1910) 青空文庫
一瞬で、周圍の景色が、からつと晴れたやうな、自分が急に身の丈一尺のびて、ちがふ人種になつたやうな、やはり、晴れがましい氣持であつた。
太宰治 當選の日 青空文庫
先ず新しく降った雪が一尺積んでいればこれを解かして水にすればザット一寸ないし八分くらいの深さになる。
寺田寅彦 雪の話 青空文庫
しかし高山などに積んで数ヶ月も解けずにいるのだとだんだんに質が密になって一尺の雪が五寸くらいの水に当るようになる。
寺田寅彦 雪の話 青空文庫
手水鉢を座敷のまん中で取り落として洪水を起こしたり、火燵のお下がりを入れて寝て蒲団から畳まで径一尺ほどの焼け穴をこしらえた事もあった。
寺田寅彦 どんぐり 青空文庫
そしてもう一尺で地面にその弱い足がつくというとき、よだかは俄かにのろしのようにそらへとびあがりました。
宮沢賢治 よだかの星 青空文庫
作例 · 標準
この伝統工芸品は、一尺ほどの竹材を巧みに編み込んで作られています。
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本棚の一段の高さは、だいたい一尺くらいだ。
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机の上にあった小さな箱は、一尺四方くらいだった。
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