千々
ちぢ
名詞形容動詞
標準
thousands
文例 · 用例
」 私は、あまりの恥ずかしさに、その手紙、千々に引き裂いて、自分の髪をくしゃくしゃ引き※ってしまいたく思いました。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
昭和十一年一月著者郷愁の詩人|与謝蕪村蕪村の俳句について君あしたに去りぬゆうべの心|千々に何ぞ遥かなる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
蕪村はこの外にも、君あしたに去りぬ夕べの心|千々に何ぞはるかなる君を思ふて岡の辺に行つ遊ぶ岡の辺なんぞかく悲しき という句で始まる十数行の長詩を作ってる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
黒き浜辺にマルガレエテが歩み寄するヴェールを風に千々にされながら。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
五円を懐中して下駄を買いに出掛けても、下駄屋の前を徒らに右往左往して思いが千々に乱れ、ついに意を決して下駄屋の隣りのビヤホオルに飛び込み、五円を全部費消してしまうのである。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
亞尼は心も心でなく、急ぎ私共の家へ歸つて來たものゝ、如何する事も出來ません、明瞭に言へば、其子の首の飛ぶばかりではなく、私共の一家にも、何處からか恐ろしい復讐が來るものと信じて、千々に心を碎いた揚句、遂にあんな妙な事に托して、私共の弦月丸に乘組む事を留めやうと企てたのです。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
しかし銀子は千々に思い惑い、ある時ぽつぽつした彼女一流の丸っこい字で、母へ手紙を書き、この結婚|談の成行きを占ってもらうことにした。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
わが心慰めかねつ更科や姨捨山に照る月を見て月見れば千々に物こそ悲しけれ我身ひとつの秋にはあらねど中庭地白ウシテ樹ニ鴉棲ム。
— 萩原朔太郎 『月の詩情』 青空文庫
作例 · 標準
彼の心の中は、千々の思いで乱れていた。
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山々には、千々の紅葉が広がり、見事な景観だった。
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千々に砕け散るガラスの破片が、床に飛び散った。
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