侘ぶ
わぶ
Nidan verb (upper class) with 'bu' ending (archaic)動詞-自動詞
標準
to be worried
文例 · 用例
嘗て常陸の山に在って旅人から聞いた話の、八つの湖に女神の姿を待ち侘ぶ河神たちの姿も眼の前に見た。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
背戸續きの寮屋に、茅屋に侘ぶる風情とて、家の娘一人居たる午すぎよ。
— 泉鏡太郎 『婦人十一題』 青空文庫
隠栖の場所は行平が「藻塩垂れつつ侘ぶと答へよ」と歌って住んでいた所に近くて、海岸からはややはいったあたりで、きわめて寂しい山の中である。
— 須磨 『源氏物語』 青空文庫
喃々と門を叩きて、今や開くると待侘ぶれども、内には寂然として聲なし。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
この内小金吾|頻に侘ぶ。
— 三木竹二 『いがみの権太』 青空文庫
〔たゞかたくなのみをわぶる〕宮沢賢治 ……たゞかたくなのみをわぶる なにをかひとにうらむべき……ましろきそらにはゞたきてましろきそらにたゆたひて百舌はいこひをおもふらし
— 宮沢賢治 『〔たゞかたくなのみをわぶる〕』 青空文庫
〔島わにあらき潮騒を〕宮沢賢治島わにあらき潮騒をうつつの森のなかに聴き羊歯の葉しげき下蔭に青き椿の実をとりぬ 南の風のくるほしく 波のいぶきを吹き来れば 百千鳥 すだきわぶる三原の山に燃ゆる火のなかばは雲に鎖されぬ
— 宮沢賢治 『〔島わにあらき潮騒を〕』 青空文庫
」 声またもわぶるがごとき。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
作例 · 標準
旅立つ息子を思う母は、不安で心が侘ぶていた。
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彼の将来を案じて、親はひたすら侘ぶていた。
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遠く離れた故郷を思い、老人は一人侘ぶる夜を過ごした。
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