矢飛白
やがすり
名詞
標準
pattern resembling that of arrow feathers
文例 · 用例
」 彼女が裸に矢飛白の金泥を塗って、ラパン・ア・ジルの酒場で踊り狂ったのは新吉の逢った二回目の巴里祭の夜であった。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
この女がなぜ矢飛白という綽名をつけられたかと云うと、すぐれて容貌がよく、こんな稼業にはめずらしい上品な女なのですが、玉に疵というのは全くこのことでしょう。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
そのうちに、当人が自分でかんがえ出したのか、それとも誰かが智恵をつけたのか、お金は矢飛白の着物を年中着ていることになりました。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
つまりは顔の矢がすりを着物の矢飛白に附会てしまったわけで、矢飛白の着物をきているから矢飛白お金というのだろうと、早呑込みをする人もだん/\多くなって、顔の矢がすりか、着物の矢飛白か、あだ名の由来もはっきりとは判らなくなってしまいました。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
なにしろ神明で評判者の矢飛白が不意に消えてなくなったのですから、やれ駈落だの心中だのと、それからそれへと尾鰭をつけて色々のことを云いふらす者もあります。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
」「矢飛白をかくした……。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
大勢は若侍を取り囲んで、矢飛白のありかを云え、お金のゆくえを白状しろと責めるのです。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
「あいつが矢飛白をかどわかしたのだそうだ。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
作例 · 標準
卒業式に矢飛白の袴を着て出席した。
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おばあちゃんから譲り受けた矢飛白の着物は、今見てもモダンで素敵だ。
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矢飛白は「射た矢は戻らない」という縁起から、嫁入り道具に好まれる。
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