御数
おかず
名詞
標準
文例 · 用例
お丹は詰寄りて、「さもなければ質として、御手の御数珠を私が預りましょう、どっちか一つ御返事なさい。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
するとある日、彼等の五六人が、円い頭をならべて、一服やりながら、例の如く煙管の噂をしていると、そこへ、偶然、御数寄屋坊主の河内山宗俊が、やって来た。
— 芥川龍之介 『煙管』 青空文庫
御数寄屋橋へ行って、書き役の方に伺ってみるがいい」「有難うございます、それじゃ」「待て待て、俺も行こう。
— 平次屠蘇機嫌 『銭形平次捕物控』 青空文庫
これは近頃の大捕物になるかも知れない」 笹野新三郎、即刻支度を整え、平次ともども御数寄屋橋内、南奉行所に急ぎました。
— 平次屠蘇機嫌 『銭形平次捕物控』 青空文庫
加藤織之助様屋敷の角を御数寄屋町へ――。
— 結納の行方 『銭形平次捕物控』 青空文庫
「この横町から出て来て、私に道を訊いた人がありましたよ」 いくらも歩かないうちに、――御数寄屋町と同朋町の間の、狭い横町を太兵衛は指します。
— 結納の行方 『銭形平次捕物控』 青空文庫
どちらに』『御数寄屋にいらせられます』『や!
— 吉川英治 『新編忠臣蔵』 青空文庫
なまじっか、律儀に、ご尊名などを聞かなければ、雲州侯も手玉に取った、御数寄屋坊主の宗俊が、蔭間茶屋通いの、上野|東叡山の生臭か、そんなことに頓着なく、「ハイ、有難う御座います」で、百文も失わずに済んだではないか。
— 辰野九紫 『青バスの女』 青空文庫