口止め料
くちどめりょう
名詞
標準
hush money
文例 · 用例
「聴いたのね」「まアね」「密告しようというの」「まさか、そんな野暮な」「口止め料がほしいのね」「いや、そんなものはほしくない、しかしほかにほしいものがある」「えっ……?
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
叔父はそれを私独得の「相場の予感に対する口止め料」であるかのように云い聞かせていたが、実は、私という福の神に投げ与える極めて安価な足止め料に相違なかった。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
ぞっとするあまり乳母は旦那様を呼ぼうとしましたが、ご婦人にやめてくれとせがまれ、何と口止め料として五ポンド渡されたそうです。
— THE ADVENTURE OF THE SUSSEX VAMPIRE 『サセックスの吸血鬼』 青空文庫
勿論その当時、お元の親たちはかれに口止め料をあたえて秘密を守る約束を固めて置いたが、広い世間の口をことごとく塞ぐわけには行かなかった。
— 松茸 『半七捕物帳』 青空文庫
その名刺には口止め料金のうち半金は自腹を切って置いたから、残金を渡してくれと書いてあるんです。
— 芥川龍之介 『冬』 青空文庫
アオガサキ つまり、口止め料、沈黙に対して払はれる報酬ですか。
— 岸田國士 『椎茸と雄弁』 青空文庫
オタツは偶然ナガレ目のアルバイトを突きとめて、時々材木を運んでやるから運賃をよこせというのを口実にして、口止め料をかせいでいた。
— その十二 愚妖 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
再び口止め料がまきあげられないことに気がついたらしい。
— その十二 愚妖 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
作例 · 標準
彼は浮気の決定的な証拠を握られ、脅迫者に毎月多額の口止め料を支払っている。
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「口止め料を払うから、昨日のことは忘れてくれ」と彼は泣きながら懇願した。
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悪事の片棒を担いだ証人に対し、首謀者は口止め料として高級車を買い与えた。
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