駆けるよる
かけるよる
動詞
標準
文例 · 用例
もう顔馴染ででもあるかして、駈けよるとざっくばらんに言いました。
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
(倒れている角太郎を見て駈けよる。
— 岡本綺堂 『勘平の死』 青空文庫
声に応じて身近かに駈けよるものがあった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
そのときアブれて、壁際の椅子にしょんぼり腰をかけていた稍々年増のダンサーが、キャーッと悲鳴をあげると何ものかを払いのけるような恰好をし、駭いてダンスを止めて駈けよる人々の腕も待たず、パッタリ床の上に仆れてしまった。
— 海野十三 『赤外線男』 青空文庫
(何とかして早く助けなければ……) 私は咄嗟の考えで、傍の本棚に駈けよると洋書をとりあげました。
— 海野十三 『崩れる鬼影』 青空文庫
彼は駈けよるなり、早いところ倒れている下士官の服を脱がしてしまった。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
外のひかりが流れ込んできたので、私はまず女の出て行った扉口へ駈けよると、扉には錠がおりていて、あけることの出来ないようになっているのです。
— 幽霊 『世界怪談名作集』 青空文庫
わたしはいよいよ取りのぼせて入り口のドアに駈けよると、そのドアはわたしの押さないうちにうしろへ倒れた。
— 廃宅 『世界怪談名作集』 青空文庫