あばずれ女
あばずれおんな
名詞
標準
coquette
文例 · 用例
あばずれ女の亭主が歌つたおまへはおれを愛してる、一度とておれを憎んだためしはない。
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
もとより仁侠の、親分にしても姐御にしても、白刄の中をもおそれぬ氣魄と正義觀のあつた者を、當初は立ててきたのであらうが、總稱して、姐御とは親分のおかみさんをさすことになり、それに似たつくりのあばずれ女などを多くさしていつたものとなつたのだ。
— 長谷川時雨 『凡愚姐御考』 青空文庫
わしがおきたと夫婦になっていたら、おきたはこんなあばずれ女に、決してなってはいなかっただろう!
— 国枝史郎 『一枚絵の女』 青空文庫
そして、だれの目にも、あばずれ女としか見えなかった青服の若い女房は、ふだん唇を紅くぬって断髪をちぢらしていたが、雲がくれする前のこと、「わたしたちみたいな、ばかはないよ。
— 小川未明 『春はよみがえる』 青空文庫
と恋愛論を長々と述べ、なお金を請求したことについて検事は疑義を有せらるる如きも、前記の如きあばずれ女は勿論金の問題に来るはずである。
— 浜尾四郎 『死者の権利』 青空文庫
」「ハイ、私でござんすか」 一方の引き合わせも待たず、お米はむしゃくしゃまぎれに突っかけて、「川長のお米というあばずれ女、エエ、法月さんとは、ずっと前からのお知り合いでネ」「あら、お米さんといえば?
— 船路の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
作例 · 標準
その映画の悪役はあばずれ女として描かれている。
戦前の文学作品ではあばずれ女が社会的偏見の対象だった。
昔の町では、あばずれ女という烙印を押された女性がいた。
その女優はあばずれ女の役を演じて大きな反響を呼んだ。