相接する
あいせっする
動詞-サ変-特殊動詞-自動詞
標準
to be adjacent (with each other)
文例 · 用例
実と虚と相接するところに虚実を超越した真如の境地があって、そこに風流が生まれ、粋が芽ばえたのではないかという気がするのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(※)』 青空文庫
真向うに、矗立した壁面と、相接するその階段へ、上から、黒く落ちて、鳥影のように映った。
— 泉鏡花 『開扉一妖帖』 青空文庫
水白く橋下の礫に碎くるものは鬼怒の清流にして、天と地と相接するところ低林淡く相連なるものは、遠村の幽趣に非ずや。
— 長塚節 『草津行』 青空文庫
それでも到底青年がおつぎと相接するのは勘次の監督の下に白晝往來で一|瞥して行き違ふ其瞬間に限られて居た。
— 長塚節 『土』 青空文庫
相接する機会が多く、じっさい、何だかんだとしじゅう一しょに噂の種を蒔いて世間の脚下灯に立っているんだから、止むを得ない。
— 血と砂の接吻 『踊る地平線』 青空文庫
一個人と一個人との間にあつても、既に秘密が存して居るではないか,まして、遠く境界を隔てゝたま/\相接することが出來る國民の間で、互ひに各自の音樂が分り合ふと云ふ人があつたなら、たとへば自國語を忘れて、中途から外國語を話して居る人と同樣で、思想の根底の弱い、人情の輕薄な、あぶなツかしい音樂通であらう。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
ここだ、二人の強き個人が互に直面して互の顔を見合い、互の心を打明けて相接する時は、両者は純然たる人間として交わることなれば、その間に何の蟠もなく、相手が外国人なるか自国人なるかの差までも消え失せるのである。
— 新渡戸稲造 『東西相触れて』 青空文庫
路、溪と直ちに相接するに及びて、こゝに始めて榛名神社の裏門に達す。
— 大町桂月 『冬の榛名山』 青空文庫
作例 · 標準
北部では険しい山脈が国境線として中国と相接している。
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計画中の新都市では、高層ビル群と広大な緑地帯が互いに相接する形で配置される予定だ。
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冷却システムでは、熱源となる回路基板と放熱フィンが密に相接するように設計されている。
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顕微鏡観察によると、この特殊な菌類は植物の根と直接相接して栄養を吸収していることが分かった。
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