取り鎮める
とりしずめる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to quell
文例 · 用例
そばに十四五の少女がぼんやり突っ立っているが、相手の権幕が激しいので取り鎮めるすべもないらしい。
— 鷹のゆくえ 『半七捕物帳』 青空文庫
弓矢を取って代るべき侍どもは館の内にも大勢控えているが、あるものに魂を奪い取られて、一種の物怪に憑かれたように焦れ狂っている主人を、おだやかに取り鎮めるものは小坂部のほかは無いので、侍従もひたすらにかれの戻りを待ち佗びていた。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
武士と武士との果し合いを、ここらの女どもがどう取り鎮めるすべもないので、お染は息を呑み込んで二人のうしろ影を見送っているばかりであったが、どう考えても落ち着いていられないので、彼女は白い脛にからみつく長い裳を引き揚げながら、同じ庭口から二人のあとを追って行った。
— 岡本綺堂 『鳥辺山心中』 青空文庫
もう捨てては置かれないので、牢内へはいって取り鎮めるために、役人たちが入口の大戸の錠をあけると、その途端に五、六人がばらばらと飛び出して来て、役人たちを不意に突き倒して逃げ去りました。
— 廻り燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
併し彼は、余の姿を見て驚いた様子だ、多分此の室に此の様な他人が居ようとは思わず、唯何だか物音のするを聞き、此の室の兼ねての住者が騒ぐ者とのみ思い、威かして取り鎮める積りで長剣を光らせて来たので有ろう。
— 黒岩涙香 『幽霊塔』 青空文庫
ただいろいろのことから帰納的に想像して、かの老執事が女主人公の暴れ出すのを折檻して取り鎮めるとともに、彼女が金を造り得るという妄信に釣り込まれて、彼女のものすごい試験の助手を勤めていたことだけはわかってきた。
— 廃宅 『世界怪談名作集』 青空文庫
見て居る訳にも行かないから取り鎮める積だらう。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
見ている訳にも行かないから取り鎮めるつもりだろう。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
作例 · 標準
暴徒化した群衆を、出動した機動隊が催涙弾などを使って速やかに取り鎮めることに成功した。
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教室で始まった激しい口論を、担任の教師が毅然とした態度で入り、あっという間に取り鎮めてしまった。
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国王は、辺境の地で起きた反乱を軍の力で力ずくで取り鎮め、再び国内に秩序をもたらした。
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