押し頂く
おしいただく
動詞-五段-カ行動詞-他動詞
標準
to accept an object and hold it reverently over one's head
文例 · 用例
却つてその方が私も望むところだ、何しろ望みが叶つて嬉しい、お爺さんも一杯やらないか、と冷酒の茶椀をさすと、いかにも嬉しさうに寄つて來て受取つて押し頂く。
— 若山牧水 『比叡山』 青空文庫
古い袋から筮竹を取り出して押し頂くこと、法のごとくにそれを数えること、残った数から陰陽を割り出して算木をならべること、すべて型どおりに行なったあとで、易者はまず伊之助のためにその年の運勢を占ったが、卦にあらわれたところは至極良い。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
御無沙汰いたしました」 手拭を肩から外して、それで埃だらけの足でも拂ふのかと思ふと大違ひ、押し頂くやうに、月代を撫で廻す八五郎です。
— 眞珠太夫 『錢形平次捕物控』 青空文庫
君太郎はオヤジにせびられるおかげで女房も貰えなかったが、オヤジが入獄したのでオトメの手をおしいただくようなこともしなかった。
— その十八 踊る時計 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
「おや御新造、いやに荒っぽいんですね」 福村は抛り出された煙草入を、わざと丁寧に拾い上げておしいただく真似をして腰へさし、トットと行ってしまいました。
— 安房の国の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
……そんなら……」「当り矢」は、おしいただくようにして、それを受けとった。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
マンも、両手でおしいただくようにして飲んでから、静かな語調で、息子にいった。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
道学先生は教壇で先ず書物をおしいただくが、彼はそのことに自分の威厳と自分自身の存在すらも感じているのであろう。
— 坂口安吾 『堕落論』 青空文庫
作例 · 標準
例句