番僧
ばんそう
名詞
標準
文例 · 用例
老いたる番僧はわが出づるを見つれど、許可を得たるものとや思ひけん、我を誰何めざりき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
學校の門をば、心やすき番僧の年老いたるが、仔細なく開きて入れぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
「紀州、ご本山よりご下向のご番僧説教日割りは、左記のとおり相定め候につき、お心得しかるべく候。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
番僧さんから聞くと、まだ米は切符制にならないさうな。
— 種田山頭火 『一草庵日記』 青空文庫
米の切符制実行――番僧さんが私の分まで貰つて来て下さつた、(米代は和尚さんの立換へ)すみません。
— 種田山頭火 『一草庵日記』 青空文庫
「きまった遊び場がないと、寺内でふざけまわってどうもそこここを汚損し、庭に出ては木石をいためるので本院の番僧はじめほかの房から苦情が出てかなわん。
— 林不忘 『巷説享保図絵』 青空文庫
」「おれも、この六兵衞には痛いめにおうたぞ、妙正寺の番僧に化けて、おれから財布をとりあげて、あげくのはてに、河の中へつつきおとされてしまったものな……。
— 林芙美子 『狐物語』 青空文庫
麦酒なら水だから召上るだろうとか、白足袋を差上げようとか、褌におこまりだろうとか――すると、番僧が大火鉢で、肘まで赤いたこをこしらえて、ガンばってあたりながら、拙僧にもくれよとか、雑巾の寄附がすけなくなったのという。
— 長谷川時雨 『西川小りん』 青空文庫