複本
ふくほん
名詞
標準
文例 · 用例
火事のあと、複本をもらったと。
— THE YELLOW FACE 『土色の顔』 青空文庫
彌※なくなつて見ると、複本を拵へて置けば善かつたと悔んだが始まらない。
— 狩野亨吉 『安藤昌益』 青空文庫
大貫が捕まった場合のことを考えると、複本も一つだけではあぶない。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
複本の複本というようなものをつくっておく必要があると思って、この百日ばかり、かかりきっていたが、それが昨日で完成した。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
その日、早くから起きだして、複本の複本を送品用のブリキ箱におさめ、ハンダ付けを終えたところへ、克巳がやってきた。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
できることなら、ひっ攫ッて湮滅してしまいたいところなんで……あなたのことだから、たぶん無数に複本をつくってあるのでしょうが、憲兵隊でもそれはどうすることもできない。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
複本をつくって」「たぶんそうなさるだろうと思ったから、そのためにも、僕のつくったやつは潔く呈上しました。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
〔男女複本位の社会〕 一体この社会の源は何であるか。
— 大隈重信 『国民教育の複本位』 青空文庫