世間様
せけんさま
名詞
標準
world
文例 · 用例
私なぞも物心地が附いてからは、日がな一日、婆様の老松やら浅間やらの咽び泣くような哀調のなかにうっとりしているときがままございました程で、世間様から隠居芸者とはやされ、婆様御自身もそれをお耳にしては美しくお笑いになって居られたようでございました。
— 太宰治 『葉』 青空文庫
それが悪けりゃ世間様、勝手になさいな。
— 泉鏡花 『湯島の境内』 青空文庫
オレが世間様に向けて投げ掛けたメッセージは、一般書からの撤退という旺文社の方針変更によって、あわれデスクトップのゴミ箱直行となった。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
純文芸の作家連は、こう世間様へ申します。
— 国枝史郎 『大衆文芸問答』 青空文庫
いかに人情でボカしても、いかに技巧で眩ましても、思想を織り込んだ文芸なら、それが滲んで出る筈です」問「なまじ思想を織り込むと、世間様は厭がりはしませんか?
— 国枝史郎 『大衆文芸問答』 青空文庫
世間様は横目で、お静かにお静かにとおっしゃっている。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
と怒鳴ったところで、私は一匹の烏猫、世間様は横目で、お静かにお静かにとおっしゃる。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
私は不思議でならない働らいても働らいても御飯の食へない私と美しい秋の服装と――たつぷり栄養をふくんだ貴女の頬つぺたのはり具合貴女と私の間は何百里もあるんでせうかね――つまらなくつて男を盗んだのですそしてお酒に溺れたんですが世間様は皆して地べたへ叩きつけてこの私をふみたくつてしまふのです。
— 蒼馬を見たり 『蒼馬を見たり』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、世間様がどう思うかを常に気にかけていた。
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世間様の意見に過度に影響されないことが重要だ。
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その有名人は、世間様に良いイメージを保とうと懸命だった。
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