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憂い

うい
形容詞頻度ランク #19001 · 青空 716
1
標準
unhappy
文例 · 用例
たとえば、何々学院の何々女史とでもいったような者が「子供の純真性は尊い」などと甚だあいまい模糊たる事を憂い顔で言って歎息して、それを女史のお弟子の婦人がそのまま信奉して自分の亭主に訴える。
太宰治 純真 青空文庫
しかし、私は、カチカチ山の次に、いよいよこの、「私の桃太郎」に取りかからうとして、突然、ひどく物憂い氣持に襲はれたのである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
故人北原多作氏のごとき少数な篤学の官吏の終生の努力と熱心によってようやく水産に聯関した海洋調査がやや系統的に行われるようになりはしたが、自分の知る限りでは時々の政府の科学的理解のない官僚の気まぐれなその日その日の御都合による朝令暮改の嵐にこの調査の系統が吹き乱される憂いが多分にあった。
寺田寅彦 新春偶語 青空文庫
このように、最も問題になる憂いの少ない論文でさえも、見る人の眼のつけ処でその価値にかなりの懸隔を生じるのである。
寺田寅彦 学位について 青空文庫
いったん熔かした水晶製の器物は耐火力が強く、また熱のために破れる憂いがない。
寺田寅彦 話の種 青空文庫
ストーヴに暖められ、ピアノトリオに浮き立って、グラスが鳴り、流眄が光り、笑顔が湧き立っているレストランの天井には、物憂い冬の蠅が幾匹も舞っていた。
梶井基次郎 冬の日 青空文庫
それをば刈払い、遁出でむとするにその術なく、すること、なすこと、人見て必ず、眉を顰め、嘲り、笑い、卑め、罵り、はた悲み憂いなどするにぞ、気あがり、心激し、ただじれにじれて、すべてのもの皆われをはらだたしむ。
泉鏡花 龍潭譚 青空文庫
これが杞人の憂いである。
寺田寅彦 時事雑感 青空文庫
作例 · 標準
例句
憂い(うい) — 幻辞.com