忽地
こっち
副詞頻度ランク #2207 · 青空 0 例
標準
suddenly
文例 · 用例
が、其の寂寞は忽地に破られた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
忽地にして其の金光の一道は二道となり、三道となり、四道五道となり、奕々灼々として、火龍舞ひ、朱蛇驚き、萬斛の黄金の熾盛、烈々※々たる炎を揚ぐるが如くになると、紅玉熔け爛れんとする大日輪が滄波の間から輾り出す。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
但し多くの發見者發明者等の傳記を繙けば、智の燭光よりして或事象の一端一隅を知り得て、而して忽地に張る氣を生じ、少からざる時日の困厄苦痛を意とせずして終に氣を成したるの例を見出すことは難くは無い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
わが舌人たる任務は忽地に余を拉し去りて、青雲の上に墮したり。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
湯をと乞うに、主人の妻、少時待ちたまえ、今沸かしてまいらすべしとて真黒なる鉄瓶に水を汲み入るれば、心長き事かなと呆れて打まもるに、そを火の上に懸るとひとしく、主人|吹革もて烈しく炭火を煽り、忽地にして熱き茶をすすめくれたる、時に取りておかしくもまた嬉しくもおぼえぬ。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
若者は何のと金剛力を出したが、流石は若者の元気に忽地重右衛門は組伏せられ、火のごとき鉄拳は霰とばかりその面上頭上に落下するのであつた。
— 田山花袋 『重右衛門の最後』 青空文庫
注意されて見ると、成程、三峯の下の小高い丘の深緑の上には、糠雨のおぼつかなき髣髴の中に、一道の薄い烟が極めて絶え/″\に靡いて居て、それが東から吹く風に西へ西へと吹寄せられて、忽地雲に交つて了ふ。
— 田山花袋 『重右衛門の最後』 青空文庫
自分は驚いて、慌てて、寝衣の儘、前の雨戸を烈しく蹴つたが、幸にも閾の溝が浅い田舎家の戸は忽地外れて、自分は一簇の黒煙と共に戸外へと押し出された。
— 田山花袋 『重右衛門の最後』 青空文庫
作例 · 標準
穏やかな昼下がりだったが、忽地として空が暗くなり、雷が鳴り始めた。
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彼は何かに気づいたように忽地立ち上がり、部屋を飛び出していった。
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平穏な生活を送っていた彼らの前に、忽地として刺客が現れた。
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