様古
ようふる
名詞
標準
文例 · 用例
いか様古い建物と思はれて、柱に寂がある。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
「いいえね、お父様のラクダの襯衣がどうしても見えないんで、さがすついでに少し整理しようと思ってさ」 瑛子は、お召の膝の上にのせてしばりかけていた一つの包みを、じゃあ、これにも達夫様古下着と紙をつけてね、と云って女中に渡した。
— 宮本百合子 『雑沓』 青空文庫
此巻々は、直様古今と続けて見てもよい程に、自然に浸つてゐる。
— 折口信夫 『叙景詩の発生』 青空文庫
是れ現代の家庭に在っては台所で使う鍋釜のたぐいも悉く廉価なる粗製品となり、破損すれば直様古きを棄てて新しきを購うようになった為めであろう。
— 永井荷風 『巷の声』 青空文庫
かわいげな乙女たちも、母親同様古風な身なりではあったが、麦藁帽子をかぶり、きれいなリボンをつけ、あるいはまた白いドレスを着ているあたりは、都会の最新流行のあらわれであった。
— 故ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿より 『スリーピー・ホローの伝説』 青空文庫
これを要するにおよそチベットにありとあらゆる器具、宝物、衣服類その模様古代より伝わって居るところの風俗の有様、インドの各種族の風俗の有様などを現わしたものが一里ばかり続いて行く。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
」 そして翌日、茶色の観世模様古代絹のみごとな長衣がコゼットの結婚贈り物に加えられた。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
今廊下で古宮の奴に遇つたつけが、貴樣古宮に出して貰つたのだな。
— 高濱虚子 『俳諧師』 青空文庫