困苦欠乏
こんくけつぼう
名詞
標準
hardships and privations
文例 · 用例
自分の小屋の伏床に寝ね、時としては困苦欠乏にも耐え、盗賊などの外敵を防ぎ、人間の散歩のお供もする。
— 豊島与志雄 『猫先生の弁』 青空文庫
故にグローチゥス夫婦は、故郷の親戚より送ってくれる僅かの金員、衣服、食品などに依って、ようやくに日々の生活を支え、その困苦欠乏は決して少なくはなかったのであるが、グローチゥス夫婦は、毫もこれがためにその志を屈することなく、互に励み励まされてその著述を継続したのであった。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
困苦欠乏は前線の兵隊につきものである。
— 豊島与志雄 『広場のベンチ』 青空文庫
あらゆる肉体の困苦欠乏、精神の煩悶痒苦これらは如何に彼を苦しめたのであろう。
— モウパンサン 『頸飾り』 青空文庫
たゞ単に礼儀作法を教へるといふやうなことでなく、困苦欠乏に堪へる習慣をつけ、常に秩序に服するよろこびを知らせ、真の恩義と、真に美しい心とを感じ得る能力を養はせ、すべての知識を知識としてでなく、これを人間の智慧として身につけさせることであります。
— 岸田國士 『優にやさしき心』 青空文庫
われわれは祖国の安危を前に如何なる困苦欠乏にも堪へ得るであらう。
— 岸田國士 『事変記念日』 青空文庫
清貧に甘んじるとか、困苦欠乏にたへ、オカユをすすつて精進するとか、それが傑作を生む条件だつたり、作家と作品を神聖にするものだといふ、浅はかな迷信であり、通俗的な信仰でありすぎる。
— 坂口安吾 『大阪の反逆』 青空文庫
けれども日本はもう駄目だといふことは私のやうな者の目にも先づ明かで、やがて日本は廃墟となる、その中で否応なく立籠らねばならないので、軍部の一ツ文句ではないけれども最悪の事態環境の中で困苦欠乏にたへる精神でなくて私の方の考へでは肉体が、ともかく最後まで生き残りうる条件だと考へた。
— 坂口安吾 『わが戦争に対処せる工夫の数々』 青空文庫
作例 · 標準
この地域では、食料の困苦欠乏が深刻な問題となっている。
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彼の回想録には、戦時下の困苦欠乏が赤裸々に綴られている。
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困苦欠乏に苦しむ人々のために、国際的な支援活動が展開されている。
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