人口調査
じんこうちょうさ
名詞
標準
census
文例 · 用例
人口調査係りに家族の数を申出るのに、主人は肥って大きいから三人分にし、赤ん坊は小さいから人数のうちから省いてくれというようなもので、それは調査係りの承知しないところです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
近頃も人口調査を行なふ毎に僻地の民は是は橋等の人柱に立てる人を選ぶ爲めだと騷ぎ立つ。
— 南方熊楠 『人柱の話』 青空文庫
彼女はほとんど同時に、小言もいへば絲も染める、台所へも飛んでゆく、濁麦酒を拵らへる、蜂蜜のジャムを煮るで、まる一日ぢゆうかけッチの、この小さな所有農園は、最近の人口調査によれば十八人の農奴から成り立つてゐたが、まつたく文字どほりに繁栄してゐた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
「知つてのとほり、お前さんの農園は十八人の農奴だけれど、それは人口調査の上のことで、実際はもつとずつと多くなつて、多分、二十四人には殖えてゐる筈だよ。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
今こそ数はわからないが、先頃の人口調査の結果では、男女の人口比率で、日本では婦人が男子よりも三百万人多かった。
— 宮本百合子 『世界の寡婦』 青空文庫
)さて、この比類なき、栄ある帝国の現行法によれば、一旦戸籍簿に登録された農奴は、たとえこの世を去っても、次ぎの人口調査が行われるまでは矢張り生存者なみに取扱われるが、これは官庁に、無益なつまらない調査事項をあまり過大に負担せしめないためと、事務の煩雑を避けんがために他ならない。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
」「では、もう一つお訊ねしますが、その今おっしゃった人数は、この前に人口調査があった時以来のお話なんでしょう!
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
わしはな、今度の人口調査に戸籍から削除ってもらおうと思って、ちゃんと別の紙に一人のこらず書きつけておきましたわい。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫