耳際
みみぎわ
名詞
標準
文例 · 用例
耳際から後へかけて、もじゃもじゃの毛はまだ黒いが、その年紀ごろから察するに、台湾云々というのでない。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
二人が眼を閉じるとその体は飄然と空にあがって、ただ耳際に風の音のするのを覚えるばかりであったが、しばらくして公子の、「もう来たのですよ」 という声を聞いて目を啓けた。
— 田中貢太郎 『嬌娜』 青空文庫
「今日は負けるはずじゃなかったが、どうした」「どうも」 主翁は右の耳際を軽く掻いてからその眼を僧の方へやった。
— 田中貢太郎 『竈の中の顔』 青空文庫