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欺詐

ぎさ
名詞
1
標準
fraud
文例 · 用例
天子の正朔を奉ぜず、敢て建文の年号を去って、洪武三十二年と称し、道衍を帷幄の謀師とし、金忠を紀善として機密に参ぜしめ、張玉、朱能、丘福を都指揮|僉事とし、張、榑、栢、桂、楚楚」は底本では「し、備さに苦毒を極め、迫りて臣|不軌を謀ると言わしめ、遂に宋忠、謝貴、張を執え、始めて奸臣|欺詐の謀を知りぬ。
幸田露伴 運命 青空文庫
わが全国の人民数千百年専制の政治に窘しめられ、人々その心に思うところを発露すること能わず、欺きて安全を偸み、詐りて罪を遁れ、欺詐術策は人生必需の具となり、不誠不実は日常の習慣となり、恥ずる者もなく怪しむ者もなく、一身の廉恥すでに地を払いて尽きたり、豈国を思うに遑あらんや。
福沢諭吉 学問のすすめ 青空文庫
右のごとく上下貴賤の名分を正し、ただその名のみを主張して専制の権を行なわんとするの原因よりして、その毒の吹き出すところは人間に流行する欺詐術策の容体なり。
福沢諭吉 学問のすすめ 青空文庫
或る人いわく、「欺詐虚言の悪事も、その実質において悪なるものなれば、これを怨望に比していずれか軽重の別あるべからず」と。
福沢諭吉 学問のすすめ 青空文庫
欺詐虚言はもとより大悪事たりといえども、必ずしも怨望を生ずるの原因にはあらずして、多くは怨望によりて生じたる結果なり。
福沢諭吉 学問のすすめ 青空文庫
御覧なさい天才は彼の自叙伝を急ぎさうなものに恋愛伝の方を先に書きました
中原中也 (天才が一度恋をすると) 青空文庫
三造は物が叮寧である、叮寧すぎさへする。
中原中也 青年青木三造 青空文庫
記憶はほの白む汽車の窓にわびしい東雲をながめるやうで過ぎさる生活の景色のはてをほのかに消えてゆく月のやうだ。
萩原朔太郎 記憶 青空文庫