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真赤

まあか
形容動詞名詞
1
標準
bright red
文例 · 用例
殊に外国からやって来た素見の客(たとえば、松岡とか大島とかいう人たち)に対しては、まるでもう処女の如くはにかみ、顔を真赤にしたという話を聞きました。
太宰治 返事 青空文庫
馬場の足もとに、真赤な麻の葉模様の帯をしめ白い花の簪をつけた菊ちゃんが、お給仕の塗盆を持って丸く蹲って馬場の顔をふり仰いだまま、みじろぎもせずじっとしていた。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
」 また私は真赤になつて言つてやつた。
中原中也 その頃の生活 青空文庫
鍛冶屋の煙突から吹き出る真赤な焔が黒い樹に映えて遠い森の上に青い月が出ている絵も欲しかったが、何となく静かなこの「森の絵」にきめた。
寺田寅彦 森の絵 青空文庫
村外れの茶店で昼飯を食った時に店先で一人の汚い乞食婆さんが、うどんの上に唐辛子の粉を真赤になるほど振りかけたのを、立ちながらうまそうに食っていた姿が非常に鮮明に記録されている。
寺田寅彦 二つの正月 青空文庫
まさか有田の乞食婆の喰っていたあの唐辛子のかかった真赤なうどんと、ポツオリの旗亭のトマトのかかった赤いスパゲッティとの類似のためであろうとも思われない。
寺田寅彦 二つの正月 青空文庫
真赤な眼をして凍つたやうになつて、地図を穴のあく程みつめて居た。
太宰治 地図 青空文庫
油紙の天幕には、チロチロと漣の刻むような光りがする、岩石の間に、先刻捨てた尻拭き紙までが、真赤にメラメラと燃えている、この窪地一帯に散乱する岩石の切れ屑は、柔らかく圭角を円められて、赤い天鵝絨色が潮しはじめた。
小島烏水 谷より峰へ峰より谷へ 青空文庫