ぎくしゃく
ぎくしゃく
副詞
標準
文例 · 用例
みんなにせものばかりで、知ったかぶってごまかして、わずかの学問だか主義だかみたいなものにこだわってぎくしゃくして、人を救うもないもんだ。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
敬愛の念が、ぎくしゃくと奇妙に倒錯して、ついに、仙台あなどるべからず、とでもいうような「張り合う」気持などが出て来て、あんなまずい手紙を書いてしまったのではあるまいか。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
本当に私は、幼少の頃から礼儀にばかりこだわって、心はそんなに真面目でもないのだけれど、なんだかぎくしゃくして、無邪気にはしゃいで甘える事も出来ず、損ばかりしている。
— 太宰治 『十二月八日』 青空文庫
自分を見詰めたり、不潔にぎくしゃくすることも無く、ただ、甘えて居ればよかったのだ。
— 太宰治 『女生徒』 青空文庫
いわゆる力作は、何だかぎくしゃくして、あとで作者自身が読みかえしてみると、いやな気がしたり等するものであるが、気楽な小曲には、そんな事が無いのである。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
なぜああいうふうにぎくしゃくした運動をしなければならないものかと思って見ているうちに、ふいと先刻見た熱帯魚を思い出した。
— 寺田寅彦 『試験管』 青空文庫
処で、出来上った結果はどうか、自分の訳文を取って見ると、いや実に読みづらい、佶倔※牙だ、ぎくしゃくして如何にとも出来栄えが悪い。
— 二葉亭四迷 『余が翻訳の標準』 青空文庫
反対の手でもできなくはないが、ぎくしゃくする。
— THE YELLOW FACE 『土色の顔』 青空文庫