塒
ねぐら
名詞
標準
roost
文例 · 用例
乘合船の河蒸汽を棧橋に出でて待つに、結びて放つ青柳の絲もなく、鳥さへ今は塒にかへりし。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
橇には、五人ずつ、或は六人ずつ塒にかたまる鶏のように防寒服の毛で寒い隙間を埋めて乗りこんだ。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
おくれた座敷は、若い妓の背後に控えて、動く処は前へ立って目立たないように取り廻す、というのであるから、お茶屋の蔵の前に目の光る古狸から、新道の塒を巣立ちの雛児まで、「ああ、いい姉さん。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
況して鳥類は廣大無邊の天地を家とし、山を翔けり、海を横ぎり、自在に虚空を往來して、心のまゝに食を啄み、赴く處の塒に宿る。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
夏の夜はまだ明けやらず、森として、樹の枝に鳥が塒を蹈替える音もしない。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
ゆったりした浪にも誘われず、風にも乗らず、同一処を――その友は館の中に、ことことと塒を踏んで、くくと啼く。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
外に塒がないんですもの、もとの巣へ戻ると思うから平気なもの。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
」と巡査に別れて、お丹は一同とともに直ぐ目の下なる鮫ヶ橋の塒に帰れり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
作例 · 標準
夕暮れ時になると、たくさんの鳥が山の木々にあるそれぞれの塒へと帰っていく。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
コウモリは洞窟の奥深くを安全な塒として利用している。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
あの廃屋は、近所の野良猫たちの隠れた塒になっているらしい。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
標準
pad
作例 · 標準
友人のアパートは居心地がよく、週末になるといつも彼の塒に集まっていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
仕事帰りに立ち寄るいつものバーは、彼にとって唯一落ち着ける心の塒だった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
誰も知らない秘密の場所が、私にとっての安らぎの塒だった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash