鉄床
かなとこ
名詞
標準
文例 · 用例
それから一方では、安河の河上から固い岩をはこんで来て、それを鉄床にして、八咫の鏡というりっぱな鏡を作らせ、八尺の曲玉というりっぱな玉で胸飾りを作らせました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
その門の内には鉄床があって、その上に数十人の者が坐らされていた。
— 田中貢太郎 『令狐生冥夢録』 青空文庫
庖丁らしいものを鉄床の上に置いてそれを鉄槌で鍛えていた。
— 田中貢太郎 『鍛冶の母』 青空文庫
しからば帝食うただけの卵を出すべしとて、牛頭人身の獄卒して、鉄床上に臥したる帝を鉄梁もて圧えしむるに、両肩裂けて十余石ばかりの卵こぼれ出づ。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
ブーブーと鞴でコークスの火を燃やして、その中で真赤にした鉄を鉄床の中に鋏で挟んで置いて、二人の男がトッテンカンと交る交る鉄鎚で叩いていた。
— 甲賀三郎 『贋紙幣事件』 青空文庫
鉄床に物を打ちつけるような遠い響きが森のあなたのはげ山から響いて来た。
— CATHAL OF THE WOOD 『精』 青空文庫
形のない盤をとつて、ハンマアで少し叩いて、其の鉄床の上に、適当の形をつくりあげる。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
鍛冶屋が鉄床の上でハンマアで叩いてたやすく形を造る事が出来るやうに、鉄を柔かにするには、熔鉄炉のありつたけの熱が要るのだ。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫