揉みくしゃ
もみくしゃ
名詞形容動詞名詞-の形容詞
標準
jostling
文例 · 用例
ところが、それから二日目の朝、私が出勤すると間もなく、平生になく不機嫌な顔をした彼女が、揉みくしゃにした便箋を手に握りながら、妙に身体をくねらして私の前に立った。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
彼女はちょっと肩にかけて見ていたが、一度でも小夜子の手を通したものだと思うと、矜りが傷つけられるとでも思ったらしく、いきなり揉みくしゃに揉みほごすと、ヒステリックな表情でつかつか庭へおり立って下駄で踏みつけた。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
」 葉子はそう言って手提のなかから、揉みくしゃの半ぴらの紙片を出して見せた。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
然しながら、全体としてこの一篇の作品が提出しているものは、世界の東西を貫いて、波浪高い今日の社会における矛盾相剋の間で、意識的に体をしゃちこばらせつつ遂に揉みくしゃとなった人間の姿である。
— ――横光氏の「厨房日記」について―― 『「迷いの末は」』 青空文庫
横になったまま彼女は着物を脱いで、脱いだ着物を足の方へ揉みくしゃにすると、毛布をかぶって丸くなった。
— ДУЭЛЬ 『決闘』 青空文庫
「どうでしょう、心臓の上で猫を揉みくしゃにしている、それを無理に引き放そうっていうんで、あたしゃ、汗をかきましたよ。
— POIL DE CAROTTE 『にんじん』 青空文庫
この三度目の時になるとヴェリチャーニノフは、帽子に喪章をつけたその紳士が、相手を彼と知って、人ごみにへだてられ揉みくしゃにされながら、わざわざ人波を掻きわけて彼のほうへ近づいて來たに違いない、てっきりそうに違いないと感じた。
— ドストエーフスキイ 『永遠の夫』 青空文庫
それは父の遺品で、唐木で作った、中国製のものらしい骨董的価値のある矢立である)を卓の下に隠したので、現場は見られないで済んだが、帳面を慌てて隠す時に雁皮の紙を揉みくしゃにしたので、ひょっとしたら、あの紙に特有なぴらぴらした音が聞えはしなかったかと思う。
— 谷崎潤一郎 『鍵』 青空文庫
作例 · 標準
彼の服は、満員電車に揉みくしゃにされてしわくちゃになった。
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ライブ会場は人でごった返し、揉みくしゃになりながら前に進んだ。
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大勢のファンにもみくしゃにされながら、彼はやっと会場入りした。
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標準
crumpling
作例 · 標準
大事な書類をうっかり揉みくしゃにしてしまい、焦った。
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彼女は怒りのあまり、手紙を揉みくしゃにしてゴミ箱に捨てた。
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子供が粘土を揉みくしゃにして、色々な形を作っていた。
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