うそ寒い
うそさむい
形容詞
標準
somewhat cold
文例 · 用例
その頃の隅田川岸と言へば自分の記憶にもぼんやり浮ぶが、低い家の立ち並んだ薄暗い泥の道、晩秋のうそ寒い川風の中をトボトボと辿り行くであらう寂しい葬送行進曲!
— 南部修太郎 『日曜日から日曜日まで』 青空文庫
らんの根もとには卵のからがふせてあって、それに道のほこりがつもって、うそ寒いように見えました。
— 新美南吉 『いぼ』 青空文庫
蘭の根もとには卵の殻が伏せてあつて、それに道の埃がつもつて、うそ寒いやうに見えました。
— 新美南吉 『疣』 青空文庫
ちやうど秋の末、葉をすつかり払ひ落されて丘の上に、うそ寒い風に吹かれて立つてゐる一本の木のやうに、自分の心が何のよるべもなく、ぽつんとこの世界に取残されてゐるやうな感じであつた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
しかし、それほどの師にすら、秋成の現実の対照に向つては、いつも絶対の感情の流露を許さぬ習癖が、うそ寒い疑心をもち==師のいひし事にもしられぬ事どもあつて、と結局は自力に帰り、独窓のもとでこそ却て研究は徹底すると独学|孤陋の徳を讃美して居る。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
石垣の乾きにもう初冬の色を見せている堀川は黒い水の上にうそ寒い夕靄を立てゝいます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
わたくしは何とも知らずこの寮にうそ寒い怯えを感じました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
かの女は、もしその気配に自分の熱情が揺がされでもしたら、自分が何か非常に卑しい軽率な存在にでも見えだすかも知れない――そう思うとかの女はかすかなうそ寒いような慄えに全身をひきしめられた。
— 岡本かの子 『高原の太陽』 青空文庫
作例 · 標準
この言葉の定義は「somewhat cold」である。
「somewhat cold」という意味で使われることが多い。
somewhat cold」という概念は重要だ。
その出来事は「somewhat cold」の良い例だ。