洩
洩
名詞
標準
文例 · 用例
朝霧ゆふ霧のまぎれに、声のみ洩らして過ぎゆくもをかしく、更けたる枕に鐘の音きこえて、月すむ田面に落らんかげ思ひやるも哀れ深しや。
— 樋口一葉 『あきあはせ』 青空文庫
春雨や人住んで煙壁を洩る 蔦かずらの纏う廃屋の中から、壁を伝って煙が洩れてる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
この句|几董の句集に洩れ、後に遺稿中から発見された。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
あなたはなほも、語るでせう、よしないことや拗言や、洩らさず私は聴くでせう、――けれど漕ぐ手はやめないで。
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
そしてそれと共にヒグツ、ヒグツといふ声が、洩れ出た。
— 中原中也 『医者と赤ン坊』 青空文庫
人が若し此の家を見て何等かの驚きをなしたとして、そこで此の家の出来具合を描写するとなら、その描写が如何に微細洩さずに行はれてをれ、それは読む人を退屈させるに違ひない。
— 小林秀雄に 『小詩論』 青空文庫
」「うムうム、――いやそれは私は気付いてゐないぢやない、今日も社長の所で一口二口洩して置きはしたが、いつたいどんなことをするんだい?
— ――飜弄さる 『蜻蛉』 青空文庫
朝の歌天井に 朱きいろいで 戸の隙を 洩れ入る光、鄙びたる 軍楽の憶ひ 手にてなす なにごともなし。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
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洩(せつ)は、夏朝の第10代帝。『竹書紀年』によると、在位21年。
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