危なかしい
あぶなかしい
形容詞
標準
dangerous
文例 · 用例
入江に渡した村はずれの土橋などは危なかしいものでした。
— 泉鏡花 『甲乙』 青空文庫
危なかしいあしどりであつたが私はとても凝つとしては居られなくなつて、片手は弓のステツキに、片腕は従順な妹の肩に載せて、私は目眩くばかりに明るい朝の光りを口をあけて貪りながら、Z先生を再度の訪問へ向つた。
— 牧野信一 『「学生警鐘」と風』 青空文庫
三 細い露路を幾つも幾つも曲つたり、危なかしい溝板を堀田に手をとられながら踏み越えたりして、凡そ、ものゝ二三町も、ぐる/\と同じような軒合ひばかりを歩いた後に、漸く広い電車通りに出た時には、兵野は酒の酔が次第に高まつて来て何とも危い脚どりであつた。
— 牧野信一 『露路の友』 青空文庫
細い脛に黒いゲートルを捲き、ひよろひよろの胴と細長い面は、何か危なかしい印象をあたへるのだが、それを支へようとする気魄も備はつてゐた。
— 原民喜 『壊滅の序曲』 青空文庫
言葉少ない大野順平は、高倉のそういう変化に気づいて危なかしいものを感じ取った。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
窖から姿を消したお初、危なかしい吊梯子を、スルスルと見事な足さばきで上ってしまうと、諸手で、うんと突ッ張って、揚げ蓋をあげて、庫裡へ出ると、そこに、ぼんやりと行灯がともし放しになっている。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
たゞ恐れるのは遲々たる修理工事の間に、あの危なかしい大軒が沖繩名物の颱風の爲めに、崩れ落ちはしないかとの心配である。
— 濱田耕作 『沖繩の旅』 青空文庫
いちばん上の桟へ踏跨った米友は、そこで巧みに中心を取ってはいるが、それを下から見るとかなり危なかしいもので、大風に吹かれるように右へ左へゆらゆらと揺れます。
— 黒業白業の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
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