渥
渥
名詞
標準
文例 · 用例
想ふに姫の歸り來給ひしより、館の人々の我を遇し給ふさま、面色よりいはんも語氣よりいはんも、著く温和に著く優渥なるは、この優しき人の感化に因るなるべし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
その七十七「君恩優渥満家財。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
しかし蘭軒を遇することは旧に依つて渥かつたのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
且壽阿彌の經歴には、有力者の渥き庇保の下に立つてゐたのではなからうかと思はれる節が、用達問題以外にもある。
— 森鴎外 『壽阿彌の手紙』 青空文庫
さて、それから芝居の方であるが、これは専門家の渥美さんに訊いた方がいい。
— 岡本綺堂 『小坂部伝説』 青空文庫
現にわたしも渥美さんに教えられて、初代並木五瓶作の「袖簿播州廻」をくりかえして読んだ。
— 岡本綺堂 『小坂部伝説』 青空文庫
後の城中では大童の鎧武者(左団次の渥美五郎)の御注進がある。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
渥美五郎の御注進でわたしを喜ばせた左団次の富樫も、ここではあまりわたしをよろこばせてくれなかった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫