幻辞.com

序編

じょへん
名詞
1
標準
文例 · 用例
津軽の歴史に就いては、また後のペエジに於いて詳述するつもりであるが、いまは、弘前に就いての私の昔の思ひ出を少し書いて、この津軽の序編を結ぶ事にする。
太宰治 津軽 青空文庫
私はこの津軽の序編に於いて、金木、五所川原、青森、弘前、浅虫、大鰐に就いて、私の年少の頃の思ひ出を展開しながら、また、身のほど知らぬ冒涜の批評の蕪辞をつらねたが、果して私はこの六つの町を的確に語り得たか、どうか、それを考へると、おのづから憂鬱にならざるを得ない。
太宰治 津軽 青空文庫
或るとしの春、私は、生れてはじめて本州北端、津軽半島を凡そ三週間ほどかかつて一周したのであるが、といふ序編の冒頭の文章に、いよいよこれから引返して行くわけであるが、私はこの旅行に依つて、まつたく生れてはじめて他の津軽の町村を見たのである。
太宰治 津軽 青空文庫
五所川原町に就いては、序編に於いて述べたが、ここには私の幼年時代の思ひ出がたくさんある。
太宰治 津軽 青空文庫
またその巻頭に掲載された和辻哲郎氏の「風土の現象」と題する所説と、それを序編とする同氏の近刊著書「風土」における最も独創的な全機的自然観を参照されたい。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
そうだ、蕭譲は筆をとって黄紙にそれを書き写せ」 ここで読者はすでにお読みになったはずの序編水滸伝第一章“百八の星、人間界に宿命すること”のくだりを想起していただきたい。
吉川英治 新・水滸伝 青空文庫
白状すると(これも過日の大会でいったことだが)最初、この「新・平家」の構想は、壇ノ浦の平家敗戦直後を序編として書き出すつもりだったのである。
吉川英治 随筆 新平家 青空文庫
こんどは「ちげぐさの巻」の序編であるが、順次、村山知義氏が脚色して、“歌舞伎新・平家”が具体化してゆくはずである。
吉川英治 随筆 新平家 青空文庫