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断々

断々
名詞
1
標準
文例 · 用例
こう、きちんとした、理路整然たる、胸のすくような、快刀乱麻を断つってえな風な、「ネー、テー、ドーン」といった調子で、断々乎として、生きて行きてえもんだ。
――生きる為に―― 山谿に生くる人々 青空文庫
断々乎として僕は反対だ。
太宰治 新ハムレット 青空文庫
座中は目で探って、やっと一人の膝、誰かの胸、別のまた頬のあたり、片袖などが、風で吹溜ったように、断々に仄に見える。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
一面に紫雲英が生えた、その葉の中へ伝わって、断々ながら、一条、蒼ずんだ明るい色のものが、這ったように浮いたように落ちています。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
きゃんきゃんきゃん、クイッ、キュウ、きゃんきゃんきゃん、と断々に、声が細って泣止まない。
泉鏡花 唄立山心中一曲 青空文庫
天守の千畳敷へ打込んだ、関東勢の大砲が炎を吐いて転がる中に、淀君をはじめ、夥多の美人の、練衣、紅の袴が寸断々々に、城と一所に滅ぶる景色が、目に見える。
泉鏡花 南地心中 青空文庫
その面貌の無邪気なる、そのいふことの淡泊なる、要するに看護員は、他の誘惑に動かされて、胸中その是非に迷ふが如き、さる心弱きものにはあらず、何らか固き信仰ありて、譬ひその信仰の迷へるにもせよ、断々乎一種他の力の如何ともしがたきものありて存せるならむ。
泉鏡花 海城発電 青空文庫
後を追って、奇異なる断々の声を叫びながら駆け出した蔵人を、ばらばらと追詰める連中の、ある者は右へ退き、ある者は左へ避け、三人五人前後に分れて、賽の目のように散らばった。
泉鏡花 三枚続 青空文庫