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気疎い

けうとい
形容詞
1
標準
文例 · 用例
またこの「毛唐」がギリシアの「海の化けもの」〔ke`tos〕 に通じ、「けだもの」、「気疎い」にも縁がなくはない。
寺田寅彦 言葉の不思議 青空文庫
直射光線が気疎い回折光線にうつろいはじめる。
梶井基次郎 冬の蠅 青空文庫
気疎い睡気のようなものが私の頭を誘うまで静かな海の暗を見入っていた。
梶井基次郎 冬の蠅 青空文庫
慵い体を木蔭のベンチに腰かけて、袂から甘納豆を撮んではそっと食べていると、池の向うの柳の蔭に人影が夢のように動いて、気疎い楽隊や囃の音、騒々しい銅鑼のようなものの響きが、重い濁った空気を伝わって来た。
徳田秋声 足迹 青空文庫
」お庄は外の方を見ていながら、気疎いような返辞をした。
徳田秋声 足迹 青空文庫
ぴしゃぴしゃと気疎い草鞋の音を立てて、往来を通る者がたまさかにあるばかりで、この季節の賑い立った様子は何処にも見られなかった。
有島武郎 カインの末裔 青空文庫
あまりにかけ離れた、世間の外の気疎い庭。
北原白秋 観相の秋 青空文庫
気疎い顔に、まぢ/\と日を暮す、日なたぼこりの年よりの姿が、目の先に来る。
折口信夫 山のことぶれ 青空文庫
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