膨らか
ふくらか異読 ほこらか
形容動詞多音語
標準
plump
文例 · 用例
やり切れねえなあ、嬶は又腹を膨らかしやがったし、……」彼はウヨウヨしている子供のことや、又此寒さを目がけて産れる子供のことや、滅茶苦茶に産む嬶の事を考えると、全くがっかりしてしまった。
— 葉山嘉樹 『セメント樽の中の手紙』 青空文庫
) 婦人はいつかもう米を精げ果てて、衣紋の乱れた、乳の端もほの見ゆる、膨らかな胸を反して立った、鼻高く口を結んで目を恍惚と上を向いて頂を仰いだが、月はなお半腹のその累々たる巌を照すばかり。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
茶碗にかかるほど、襯衣の袖の膨らかなので、掻抱く体に茶碗を持って。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
※して、音なく閉め、一足運びざまに身を反した、燈火を背にすると、影になって暗さがました、塗枕の置かれたる、その身の閨のふちを伝うて、膨らかな夜具の裳、羽織の袖が畳に落ちると、片膝を軽くついた。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
瘠せた夫人は膨らかに、児の宿ったる姿して、一所になって渡ったが、姿見の前になると、影が分れて飜然と出た。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
胴中には青竹を破りて曲げて環にしたるを幾処にか入れて、竹の両はしには屈竟の壮佼ゐて、支へて、膨らかに幌をあげをり候。
— 泉鏡花 『凱旋祭』 青空文庫
ただ、ちっとも早く無事に帰してしまおうと、灯をつける間ももどかしく、良人の膳を、と思うにつけて、自分の気の弱いのが口惜かったけれども、目を瞑って、やがて嬰児を襟に包んだ胸を膨らかに、膳を据えた。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
) 婦人は何時かもう米を精げ果てゝ、衣紋の乱れた、乳の端もほの見ゆる、膨らかな胸を反らして立つた、鼻高く口を結んで目を恍惚と上を向いて頂を仰いだが、月はなほ半腹の其の累々たる巌を照らすばかり。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の膨らかな唇は魅力的だ。
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ふくらかな果実がたわわに実っている。
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その猫は、冬毛で一層膨らかな体つきになった。
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