文章論
ぶんしょうろん
名詞
標準
syntax
文例 · 用例
当時私はスペンサーの文体論を初め二、三の著名な文章説を読んでいたが、こういう意味の文章論をいわゆる小説家の口から聴こうとは夢にも思っていなかった。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
文人が文章に気を揉むのは当然のようであるが、今日の偶像破壊時代の文人は過去の一切の文章型を無視して、同じ苦むにしてもこれまでの文章論や美辞法からは全く離れて自由であるべきはずである。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
二葉亭も一つの文章論としては随分思切った放胆な議論をしていたが、率ざ自分が筆を執る段となると仮名遣いから手爾於波、漢字の正訛、熟語の撰択、若い文人が好い加減に創作した出鱈目の造語の詮索から句読の末までを一々精究して際限なく気にしていた。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
私は自分が悪文家であるからでもあろうが、夙くから文章を軽蔑する極端なる非文章論を主張し、かつて紅葉から文壇の野獣視されて、君の文章論は狼の遠吠だと罵られた事があるくらい、文章上のアナーキストであったから、文章論では二葉亭とも度々衝突して、内心|窃に二葉亭の古い文章家気質を慊らなく思っていた。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
だが貧弱な文章論なんか、まず何うでもよいとしよう。
— 国枝史郎 『大衆物寸観』 青空文庫
「文章論に通暁して、言葉の上の間違いを仕出かさないぐらいでは、大詩人にはなれないて!
— 宮本百合子 『バルザックに対する評価』 青空文庫
そのために「最近の文章論の要求は」「自然主義的な文章をいかにして脱却するかというところに根本的な出発点をおかれ」ていると説かれているのである。
— 宮本百合子 『芸術が必要とする科学』 青空文庫
変つたところでは、マルセル・プルウストの文章論なぞは如何。
— 坂口安吾 『意慾的創作文章の形式と方法』 青空文庫
作例 · 標準
大学の講義で、平安時代の随筆における文章論の変遷について学んだ。
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記号論的なアプローチを用いた現代文章論は、テキストの構造を解剖する。
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彼は文章論の大家として、数多くの文学批評を手掛けてきた人物だ。
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