鹿児
かご
名詞
標準
文例 · 用例
一生妻子を養うことが出来れば、六百円の保証金も安いものだと胸算用してか、大阪、京都、神戸をはじめ、東は水戸から西は鹿児島まで、ざっと三十人ばかりの申し込みがあった。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
郷里は鹿児島であつたが少くも見たところでは生徒等の描いて居た薩摩隼人の型には全く嵌まらない人柄であつた。
— 寺田寅彦 『蓑田先生』 青空文庫
……鹿児島の猛者が羅宇の嵌替は無い図でない。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
――薩摩鹿児島に、小給の武士の子で年十四に成るのが、父の使に書面を持つて出た。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
薄給でも其の頃の官員の忰だから、向う見ずに腹を立てて、鹿児島だい、と大きく言ふと、鹿児島とは、何処ぢやと言ふ。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
おのれ、日本の薩摩国鹿児島を知らぬかと呼ばはると、伸び/\とした鼻の下を漸と縮めたのは、大な口を開けて呆れたので。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
――鹿児島まで、及ぶべきやうもないから、江戸の薩摩屋敷まで送り届けた。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
鹿児島戦争の時に大したお手柄があって、馬車に乗らっしゃるほどな御身分になんなされたとの。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫