挙人
きょじん
名詞
標準
文例 · 用例
それはある時宣宗が一句を得て対を挙人中に求めると、温は宣宗の「金歩揺」に対するに「玉条脱」を以てして、帝に激賞せられたのである。
— 森鴎外 『魚玄機』 青空文庫
駅舎の一夜 孟不疑という挙人(進士の試験に応ずる資格のある者)があった。
— 酉陽雑爼(唐) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
キヤノン爺さんが、ある時|華盛頓へ態々自分を訪れて来た田舎の選挙人を御馳走した事があつた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
選挙人は頭の禿げた老人で、自分達の選挙した代議士と差向ひに食卓に就くのが、何よりも愉快で溜らなかつた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
キヤノン爺さんは、選挙人に色々珍しい料理を註文して呉れたが、自分は玉蜀黍しか食べなかつた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
選挙人は出来立の牡蠣の油揚を口一杯に頬張りながら訊いた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
やつとこさで牡蠣の油揚を嚥み下した選挙人は、鶏の嘴のやうに、食物で汚れた唇を、ナプキンで拭き拭き言つた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
「それはまた滅法界に高い」と選挙人は椅子を擦り寄せて低声になつた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫