虻
あぶ異読 あむ・アブ
名詞頻度ランク #30366 · 青空 321 例
標準
horsefly
文例 · 用例
槓杆の効用は人の知る通り、昔の力学者が「適当な支点を与えてくれれば地球もころがして見せる」と威張ったのは槓杆の効能を極端に云ったものである、だから適当な槓杆と支点を与えれば虻の力で大象も動く、美人の繊手で横綱も釣上げられる。
— 寺田寅彦 『相撲と力学』 青空文庫
夏近くなって庭の古木は青葉を一せいにつけ、池を埋めた渚の残り石から、いちはつやつつじの花が虻を呼んでいる。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
窓を開けて仰ぐと、溪の空は虻や蜂の光点が忙しく飛び交っている。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
虻や蜂があんなにも溌剌と飛び廻っている外気のなかへも決して飛び立とうとはせず、なぜか病人である私を模ねている。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
それの飛んで行った方角には日光に撒かれた虻の光点が忙しく行き交うていた。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
揺り覚まされた虻が茫漠とした堯の過去へ飛び去った。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
虻の声は天地の活気を語り、風の温く軟きが袂軽き衣を吹き皺めて、人々の魂魄を快き睡りの郷に誘はんとする時にだも、此花を見れば我が心は天にもつかず地にもつかぬ空に漂ひて、物を思ふにも無く思はぬにも無き境に遊ぶなり。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
別の説として美濃では「ギバは白虻のような、目にも見えない虫だという説がある、また常陸ではその虫を大津虫と呼んでいる。
— 寺田寅彦 『怪異考』 青空文庫
作例 · 標準
虻について考える必要があります。
この虻は非常に重要です。
虻の意味を理解することが大切です。
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