俗調
ぞくちょう
名詞
標準
popular music
文例 · 用例
近き文壇に於ける我が小説の低落は、彼等がその芸術的に訓練されない猥雑の口語文を以てした為に、外国文学に見る如き高貴な詩人的の心を失い、江戸文学の続篇たる野卑俗調の戯作に甘んじ、一歩もそれから出ることができなかったのだ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
われは世の俗韻俗調の詩人が徒らに天地の美を玩弄するを悪むこと甚だし。
— 北村透谷 『哀詞序』 青空文庫
それから二月程して、私は東の島々――中央カロリンからマーシャルへ掛けての長期に亘る土俗調査に出掛けた。
— ※ 『南島譚』 青空文庫
されど真淵一派は『万葉』を解きて『万葉』を解かず、口には『万葉』をたたえながらおのが歌は『古今』以下の俗調を学ぶがごときトンチンカンを演出して笑を後世に貽したるのみ。
— 正岡子規 『曙覧の歌』 青空文庫
二日灸といふ題もと月並的臭気を含めるに、その上に「和尚固より灸の得手」といふ如く俗調を乗気になつて用ゐし故俗に陥りしなり。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
答へて曰く、御説一理なきにもあらず、されどそは『古今集』の如き文字の巧を弄したる俗調の上にはいふべからずと存候。
— 正岡子規 『人々に答ふ』 青空文庫
梅室なども俗調ではあるが、松葉牡丹位の趣味が存して居る。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
俗調を抜き去つた老大家でなくては考へも及ばない境地である。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
作例 · 標準
彼の音楽は、民衆に愛される俗調で、祭りの場でよく演奏された。
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この流行歌は、覚えやすい俗調が人々の心をつかんだ。
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彼は高尚なクラシック音楽だけでなく、俗調の楽曲も好んで聴いた。
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