山桜
やまざくら異読 ヤマザクラ
名詞頻度ランク #43009 · 青空 230 例
標準
mountain cherry (Cerasus jamasakura)
文例 · 用例
一例として桜狩美人の腹や減却す人間に鶯鳴くや山桜 人里離れた深山の奥、春昼の光を浴びて、山桜が咲いているのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
海手より日は照つけて山桜 海岸に近い南国の風景であり、光と色彩が強烈である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
谷が狭くなって、崖側を行くと、緩いながらも雪の傾斜で辷るから、ミヤマナナカマドの枝を捉えながら上る、前にも増した雪の断裂で、草鞋に踏み蹂った雪片は、山桜の葩弁のように、白く光ってあたりに飛び散る。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
白樺の痩せた稚い樹が出て来て、その中から山桜の花が、雪のように咲いている、四月の色は北岳の北の尾根から、信濃金梅の傾斜を伝わって、この森林にまで、流れ込んでいる。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
聯の句は幾若葉はやし初の園の竹山桜思ふ色添ふ霞かな 主人は案内を知っていると見え、柴折戸を開けて中庭へ私を導き、そこから声をかけながら庵の中に入った。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
山桜もあるが、東京辺のとは少し違った種類の桜もあるらしい。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
山桜桃 にはうめは、いと小さき花の簇れて咲くさま、花の数には入るべくもあらず見ゆるものながら、庭の四つ目籬の外などに、我は顔もせず打潜みたる、譬へば田舎より出でたる小女の都慣れぬによろづ鼻白み勝にて人の背後にのみ隠れたるが、猶其の姿しほらしきところ人の眼を惹くが如し。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
またこれと反対に隅田川をいよいよ隅田川らしい好風景にしようと思って、沢山桜の出崎を拵えてみたり、川を浅くして菖蒲を植えて見たり、都鳥の飼場を設けたりして、水の流れは、ただ風致を助けるためとばかり気取って曲りくねらせるとする。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
作例 · 標準
春になると、山には美しい山桜が咲き乱れる。
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彼は山桜の木の下で、花見を楽しんだ。
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山桜の散る姿は、日本の美意識を感じさせる。
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ウィキペディア曖昧さ回避
山桜、山櫻 ヤマザクラ - 日本に自生するサクラの野性種。 山桜 (箏曲) 山桜 (石川淳の小説) - 石川淳の短編小説。 山桜 (藤沢周平の小説) - 藤沢周平の短編小説。「時雨みち」(新潮文庫)所収。 山桜 (映画) - 上記の小説を原作とした映画。 山櫻 (文具メーカー) - 名刺・封筒・はがきなど紙製品の製造・販売をする会社。(東京) 山桜 (タバコ) - 明治末に発売されたタバコの一種。
出典: 山桜 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0