罫書き
けがき
名詞
標準
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文例 · 用例
小さい太郎はそれがこわいので、庭まではいっていかないで、いけがきのこちらから中をのぞきながら、「金平ちゃん、金平ちゃん。
— 新美南吉 『かぶと虫』 青空文庫
」 と、聞こえないくらいかすかに鼻の中でいって、小さい太郎はいけがきをはなれました。
— 新美南吉 『かぶと虫』 青空文庫
春の夜の鐘うなりけり九人力 それは、その李の花、花の李の頃、二階の一室、四疊半だから、狹い縁にも、段子の上の段にまで居餘つて、わたしたち八人、先生と合はせて九人、一夕、俳句の會のあつた時、興に乘じて、先生が、すゝ色の古壁にぶつつけがきをされたものである。
— 泉鏡太郎 『春着』 青空文庫
…… 銀行を横にして、片側は燒け原の正面に、野中の一軒家の如く、長方形に立つた假普請の洋館が一棟、軒へぶつつけがきの(川)の字が大きく見えた。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
小さい太郎はそれがこはいので、庭まではいつていかないで、いけがきのこちらからなかをのぞきながら、「金平ちやん、金平ちやん。
— 新美南吉 『かぶと虫』 青空文庫
」と聞えないくらゐかすかに鼻の中でいつて、小さい太郎はいけがきをはなれました。
— 新美南吉 『かぶと虫』 青空文庫
その人かげは、明るいところをおそれるように、いけがき、やぶ、馬小屋、へいのかげなどの暗いところをもとめながら、ひらひらと見えかくれしていましたが、やがて、森の深いやみの中に、すいこまれるようにきえていってしまいました。
— 新美南吉 『名なし指物語』 青空文庫
小さい太郎はそれがこわいので、庭まではいってゆかないで、いけがきのこちらからなかをのぞきながら、「金平ちゃん、金平ちゃん」と小さい声でよびました。
— 新美南吉 『小さい太郎の悲しみ』 青空文庫